• Michie

外国人の先入観

最終更新: 2019年5月25日

またまた友人との会話。フランスに住む、日本に来たことのないトルコ人の友人。


日本が大好きで、日本人のツイッターやらフェイスブックやら、たくさんフォローして見ている。富士山の場所も、私よりもよく知っているくらい。写真スポットとか。

昨日安倍首相、マクロン大統領に会ってたね、とか、この間のサッカーの試合は日本が勝ったね、応援してたよ、とか。まだまだ私より知っていることがたくさん。


そんな日本をよく知っているらしき彼の、日本に対する大きな勘違いの一つが、女性のお化粧。


ある日彼に言われました。

「君はさ、外歩くにも、お化粧しないほうがいいよ」

「え?なんで?すっぴんじゃ歩けませんけど?」

「いや、絶対やめたほうがいい」

「だから、なんで?」

「だいたいお化粧ってさ、男の気をひくためのものなんだよ、トルコでは絶対許されない。夫の前だけだよ、お化粧するのは。」

「なにそれ!!!」気分を害し始めた私。


「私は、自分が気持ちよく、自信もって、自分でいられるために、お化粧しているの。誰の気も引いてないし、誰のためでもないの!だいたい、日本では、会社行くのにすっぴんとか非常識、って言われるんですからね!」

「いや、日本おかしいよ、それ。仕事にお化粧いらないでしょ。」

「わかった!わかりました!私もうお化粧しないなら外出ない!あなたの国では、女は家に閉じこもれ、ってわけでしょ!」

「そんこと言ってないよ!いや、そのほうがいいよ、ってアドバイスしただけで、したければすればいいじゃないか!君の勝手だ!誰に声かけられようがいいわけだ!」

半ば喧嘩になってきた私たち。


「リップクリームもダメなわけ?UV下地もダメなわけ?ファンデーションもダメなわけ?眉毛くらい描きたいけどね!」と食いつく私。

「いや、リップはいいよ。下地もいいよ。僕が言っているのは、日本人女性がするようなメイクで出歩くのはどうかな、って言ってるだけだよ。」

「いったいどんな日本人メイクを見て、そんなケチつけるわけよ!」

「これ。。。」


彼が見せた写真は、舞妓さんのお化粧。

目が点になった私。。。

「これ、普通の人がするメイクじゃありませんけど?ひじょーにレアだと思うけど。。。」

「いや、ネットで日本人女性見たら、こういう人ばっかりだからね。よく見るんだよね。濃いよねー。こんなにアピールするのはちょっとどう思う?魅了的だと思われてしまうでしょ。夫は不安になるよね。口紅とか真っ赤でしょ!顔白いし。これで出歩くのはよくないと思うんだよねー。」

「だから、普通の人しないってば。。(たしかに魅力的で人目ものすごく惹く。。。)」


来たことないのだから、ネットでしか相手の国を知らないにせよ、いやいや渋谷とか、秋葉原とか、日常的に各地の日本ニュースで見るでしょ?と思いつつも、私もトルコ人女性がどんなお化粧をしているのか、どんな服を着ているのか、全く気づかなかったなぁ、と思いました。フランス人は?イギリス人は?タイ人は?インド人は?

まして、ヨーロッパの国にとってとても遠くエキゾチックな幻想を抱かれている日本。


以前書いた、トルコは臭いに違いない、という偏見同様、私たちは、ほんの一片を見た瞬間に偏見を持ち始めるもの。


そういえば、パリ近くに住む友人も、先日、彼女の娘の学校のパーティで「娘に日本人の格好させて好評だったのよー」と写真を見せてくれました。「ちょっとお化粧うまくいかなくて、日本人はやっぱり上手だよねー」と。

その写真、、、ものすごく適当に斬新に着物を着崩した格好で、髪の毛は普段通り。そしてまだらに白塗りの顔。。。うーん。。。ピエロ。。。ですか?という感じ(ごめん!)赤い口紅をチョコンと塗って、うーん、平安時代をまねたか?。。。これ好評だったとしたら、それもどうかと思うけど、、、

なんとも感想の述べにくい瞬間でした。「すごいね。。。」

いや、待って待って!「ソフィー、日本来たことあるよねぇ?」「うん!一度ね!京都!」そっかぁ、京都かぁ。そんなに舞妓さんいたのかぁ、そのとき。。。


一度思い込んだ先入観は、のちのち体験したり実際に見たりしたにも関わらず、消えなかったりすることも多いもの。

つまり、私たちは、ほとんど思い込みで判断しているかもしれない、ということ。

喧嘩、そして戦争も、勝手な思い込みがきっかけになることも多いんじゃなかろうか、と思ったりします。

本当のことはきちんと確かめなければわからない、と常に言い聞かせていないと、私たちはすぐ勝手な判断を下しがち。1を知って10勘違いする、こともあるということ。


私もよくよくこのことを心に刻み込んでいるこの頃です。


ちなみにトルコの友人は、日本人の挨拶は、拳を握るしぐさをする、と思っている。。。

「それ、中国じゃなかったっけ?」と聞くと、「いや、日本で調べたからね、よく見るんだよね。」「いたかなぁ、そんな人。武道にあったかも?そんなしぐさ」「違うよ、日本人の挨拶の仕方だよ。みちえさ、日本のことあんまり知らないよね?」

どっちがじゃ!と噛みつきそうになったものの、私、日本のこと、ちゃんと知ってるかなぁ、と。知ってない。伝統とか文化とか、説明もうまくできなかったり。


ああ、もっと日本のこときちんと知らなきゃな、と思ったのでした。

彼は、あとどれだけ勘違いあるんだろうか、、、とも思いつつ。