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  • 執筆者の写真Michie

イタリア人からもらった、食事の楽しみ方

イタリア人の友人がいます。と言っても、インスタグラムで知り合った友人なので、会ったことはないのです。


ほぼ毎日コミュニケーションをとっているので、会っていないものの、少しずつ少しずつお互いの好みや性格、興味を知るようになってきました。


とても楽しいことに、私たちの会話の九割が食べ物の話題。

私たちの、というか、彼が一方的にどれだけイタリアのこれが美味しいか、あれが食べたいか、という話を長々としてくれるのです。

”クリスマスにはこんな伝統菓子を食べるんだよ、もう最高なんだよね”、”チーズは千種類以上あるんだよ、この地域のこれは食べとかないと”、”地域によってパンの種類が全然違うんだよ、パン屋に入って焼ける匂いをかぐともうたまらないね”

私はただただ食べたい欲求を高められること一時間近く、じゃ、イタリアに行くしかないな、と締めくくられて終わり。


すごく感心するのは、彼がどれだけ食に愛情を持っているか、ということをひしひしと感じるからです。

毎日の一食一食が、彼にとっては喜びであり、美味しさの感動が前面に幸せとなって言葉からほとばしる様子は、大好きなご馳走に夢中になって食べている子供のようにも思えます。


今からお昼ゴハン作るから、じゃあね、と嬉しそうに去って行く彼。

食べることがだーい好きなの、だから太っちゃうの、と苦笑する様子がまた愛らしい。


私たちも、こんなに幸せな気持ちで食事をしなくてはいけないなぁ、と日々思うのです。


エナジーフードをかじって、慌てて出勤する、とか、買ってきたお惣菜をパックのままテレビを見ながらかきこむ、とか、栄養補給しているようでいて、本当は添加物いっぱいの食品を無意識に注入している、食べているようで、何を食べているか本当はわかっていない、 日本では、そんな食べ方も少なくないと思うのです。


また、こういう方向の食べ方も多い気がします。

タンパク質が足りてないから、お肉を食べなければならない、とか、1日に350gの野菜を食べるとしたら、どのくらい食べなければならないか、とか、足りない栄養の残りはサプリで補うとして、とか、この缶詰がダイエットに効くと言われてるから買いだめして毎日食べる、とか。。


心が満足していますか?

美味しいね、幸せだね、そんな言葉が一口ごとに出る食事が、私の理想です。


少し太ったって、少し食べすぎたって、日々調節すればよいのです。

心の満足は、イコール人生の幸せです。


心が満たされる食事とはなんだろう、と一度考えてみるのもいいかもしれません。

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