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  • 執筆者の写真Michie

邪道な茶会イベント

更新日:2018年4月25日

年に二回、私たち家族とって大きなイベントがあります。ただいまその真っ最中でございます。


お客様をお招きしての茶道の茶会が、そのイベントなのですが、一風変わっていることでビックリされるお茶会でもあります。


一般的にはまた伝統的には、新年だったり、ひな祭りだったり、七夕だったり、またお祝い事であったり、季節を愛でる行事などがその時々のテーマになることが多いと思うのですが、私たちの茶会はもっと「は?」と言われるものをテーマにしているので、いらっしゃる方が皆さん、一風変わった、、、とおっしゃるのです。


前回のお茶会のテーマは「アンデルセン」でした。


まずはじめに、アンデルセンの生涯とデンマークや北欧の歴史や現在の概略を一通り聞いていただくのです。


その後、不思議な茶席へとご案内いたします。


そして、私の担当する食事席で楽しんでいただくわけですが、前回は北欧のお料理をお出ししました。

北欧の夏のピュアな風、美しい自然、可憐な花々を目にしながら野原でランチをするような、そんなイメージをもちながらのテーブルデコレーションにしてみました。


子供の頃読んだアンデルセンを、もう一回読んでみます!とおっしゃって、キラキラした目で帰っていかれるお客様を見ると、よかったー、と幸せが込み上げてくるのです。


この準備のために、私たちは約3ヶ月前から勉強に入ります。この時はアンデルセンを読破しよう!と家族全員で回し読みをし、北欧の文化、歴史、料理、地形、政治、経済、様々な観点から眺め、北欧の映画を見たり、映像を見たり、写真集を見たり、とワクワクいっぱいの北欧漬けで、旅行に行った気になってしまうような楽しい充実期間を送ります。


私はしばらく北欧料理ばかり作っては食べるので、あたかも北欧に住んでいるかのような3ヶ月をすごし、本番に突入していくことになります。


はたから見るとおかしなくらいのめり込むのですが、そうするとお客様にどれほどアンデルセンの世界が素晴らしいかを情熱的に語ることができ、北欧に住んでる私から一押しをオススメさせていただくと、というような気持ちがお客様にも伝わると思うのです。


終わった後は、しばらく抜け殻になってしまうのですが、普段の仕事が待っていますから、切ない気持ちを引きずりつつも3ヶ月の旅行から日本に戻ってくるのです。


何かにどっぷり浸かる、どう思われますか?


充実度は150%保証します。皆さんも一度何かにどっぷり浸かってみてはいかがでしょう?

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